2022-01-01から1年間の記事一覧

サンタ

「いいか、よく考えてみて。サンタだって、何もないところからプレゼントを生み出すのは無理だろう。サンタはプレゼントを買ってるんじゃないか? でもそうだとしたら、どうやってお金を払っているのか? 世の中全部の子供のためにプレゼント代を払っていた…

ずれた比喩

比喩は少しずつずれている。 厳密な意味では、正しい比喩というものは存在しない。 比喩は常にずれている。ずれ続けている。 たとえばスパイラル状にずれ続ける。それもまた何かの比喩である。 が、それもまたそれそのものからずれている。不真面目な物の見…

I like the glass.

グラスよ。 僕はこのグラスが好きだ。 グラスに反射する光が、 まるで自分自身のように 感じるように。 光は割れている。 光はちらばる。 光は割れてちらばって、 床や道に落ちる。 そんなふうにして、 光のように僕は落ちている。 転げまわって床に寝ている…

絶滅

僕は恐竜になり、 他のすべての恐竜とともに、 地球上から絶滅するという、 夢をみた。

青だけの世界

この世の一切のものが仮に青かったとしたら、 青の中の青のニュアンスの中に、 すべてを認識しなければならないし、 それが普通のことになるはずだ。 青い色の中の青の中に、 ソファがあり、テーブルがあり、 カーテンがあり、冷蔵庫があり、 料理があり、犬…

青だけの世界

この世の一切のものが仮に青かったとしたら、 青の中の青のニュアンスの中に、 すべてを認識しなければならなにし、 それが普通のことになるはずだ。 青い色の中の青の中に、 ソファがあり、テーブルがあり、 カーテンがあり、冷蔵庫があり、 料理があり、犬…

夏の朝

どうすればいいのだろうと、問う。 悩んでいることなど何もないのに、 馬鹿に八方塞がりの夢をみる。 この日ざしが意味するものは何だ? どうも、あまりに幸せすぎるようじゃないか、 何かを忘れてはいないのか? 冷たいものを飲むと胃が冷えるが、 炭酸なん…

最後の審判

やがて私は神的なものの前に立ち、最後の審判を受ける。そして、このように尋ねられる。「お前は、これまで通過した すべての思考、すベての時間を通じて、 そのようにあれ、と考えてきたか。 お前の良心に即して、 これらのことは何だったのか。 それは、良…

色や形

色があったり、形があったりするのは、物事の表面においてだけだ。ここに手があるとして、この物質としての手の色や形は、この皮膚の表面にしかない。その内側はどうなっているか? おそらく皮膚の表面にごく近い、ほんの薄い肌色の繊維の部分だけはうっすら…

顕と密

日常生活にも、顕と密とがある。普段話しているのは、すべて顕の話。しかし、あらゆる実践には、そのバックグラウンドの意味としての、密が存在する。これは、自分自身、然るべきときにしか語ることができない。また、然るべき相手にしか話すことができない…

宗教

人間は、生きている以上は何かを信じているのである。 特定の宗教を、信じているとか、無宗教であるとか、そういう問題は存在しない。喩えて言うなら、 人間は生きる以上は何かを食べて生きるしかなく、 個々人によって、 「何をどのように食べているか」 と…