2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

黄色い花

これは×××のお墓 (手を合わせる)

遠い街に行き そこでも人の一生のあることに驚く

海底に深く潜る 夢の中に深く そしてまた地上に出る 光の中の街へいく

何かをカツンと打つ音が 遠く空からこだまする あれはどこから聞こえる音か? 考える間に眠ってしまう

リンゴと梨

この広い宇宙では すべてのことが可能なのだ だからあなたがここにいることも また消えさっていることも可能だ あなたがリンゴとしてここにいることも 梨としていることも可能だ 私は台所に立って 慣れた手つきで色々なものを切る そしてそれを皿に盛りつけて…

パズルのピース

このとてもとても小さなパズルピースが そのとてもとても小さな掌から落ちて うちの絨毯は広すぎるからもう 見つけられない だから 何かをなくしたということだけ いつまでも覚えているのだろう

幻はあらわれる 答えをついに聞く 電話がかかってくる 驚いて目が覚める テーブルにコーヒーがある

夜のテーブル

ただ自然に創作意欲がわいてね 誰に読ませるわけでもなく、詩を書いてみたいと思ったんだ 実はこれまで、純粋にそんな気持ちになったことは 少なかったように思う (緑の多く茂った道を歩いていく) 何かに追い立てられるようにして、 この目に映るべきもの…

バッティングセンター

バッティングセンターの夜は明るい 道は静かで時間は過ぎる ただ夢をみて 夢の中を泳ぐ

眠り

例えば雨つぶがびっしりと窓に張りついたとして、 ほとんどは何ら意味のない、単なる雨つぶの模様であるが、 ある一部だけは、何かを思い出させる形であるとか、 一粒の雨つぶは、健気に必死に走っている何かにみえるとか。 例えば一つの雲も、 徐々に何らか…

真っ青な朝 真っ赤な朝 真っ黄色な朝 真っ黒な夜中 河原を歩いていく日々

涼しさ

まるで棚の中の銀紙に包まれた チョコレートのように 助手席に乗って走っていく 昼下りの道のように BS放送でみる砂漠のラクダのように 言葉を尽くしても説明できないと 何も口にする前に思う ここは神さまのおもちゃ箱で やがて我が子が遊ぶところ 通り雨が…

vases

心がない 無邪気 夏の理想 力をぬいた 幸せ 山 くだらない 深夜 愛すること 死 冷たくなっている どうした 道具 茨 冠 理解されなくてもいい 自分を理解することもない 何もかも分かっている すごいな こういう現象 存在するという

子供が産まれた

吐く赤ちゃん 吠える犬 月 心臓の音 夏の空気 宇宙 虫 精神 青