朝走っている時に感じる、太陽の印象。橋の上まできて、その下を流れている川が気になって立ち止まる。何ということはない川だ。特段の謂れや、際立った景観があるわけではない、近所の川。その川の、手前の方は透明で、中を魚が泳ぎ、石の転がっているのが見える。しかし目を前方へやると、川の反射の具合は変わり、水面は空の色を空よりも濃く映して、どこか幻想的になる。この川面の色が一色ではなく、部分的に影が濃くなったりするのは、どうしてだろう。そこだけ水深が浅いからだろうか? と思う。そう考えているのと同時に、まるでその川が、自分の意識の底からせり上がってきているみたいだ、と感じる。