尻尾を隠したそのヘビを見ていると、煩わしいような寂しいような気がした。その白いヘビは真っ青な空の中で急降下していた。
喉が渇いて、頭が痛くて、僕はこめかみを抑えていた。彼女がそばにいた。「ヘビが」と、僕は頭がどろどろする、寝起きの冷たい頭で言おうとした。
頭がざわざわしていて、ついさっきまで、子供に還って夕暮れの公園で他の子どもたちと遊んでいたような気持ちを感じている。
大工が釘を打つ。そういうイメージをどこから受け取ったのかもわからない。太宰を思い出してその話をする。洗濯物を干す。
機械みたいなもの。長い、ぐねぐねとうねったベルトコンベア状の装置。パカパカと被せるような動きをするマシンがある。
もう寝る時間を過ぎてしまっているのに、眠れないと言って、枕を持って下の階へ降りてくる少年。
「まるでヘッドホンをつけて一人で踊ってるみたいだな」
(会場笑)
(整然と並んだ無機質な建築の群れ。魚の大群)
長いこと公園で喋っていると、気がついたら座ってる脚が痺れていた。
夜中の街で、巨大な電話で話し込んでいる男がいる。その電話は電気クラゲのように発光していた。それは、この世の外と交信するための装置なのだろうと思った。