永遠に辿り着けないと思えるような迷宮を、もうくたびれ果てたと突き詰めたときに与えられるダイヤモンドのような輝き。僕はそれを思って泣きそうになるが、そうやって思いをかけたことさえ、いつ裏切られることになるかはわからない。結局は主観的な思い入れであり、何も持ち帰ることはできはしない。熱に浮かされたように道を歩いていく。