2020-08-08 非在 僕は、 手がなくても取ることができ、 耳がなくても聞くことができて、 口がなくても話すことができ、 目がなくても見ることができるだろう。あなたもまた、 手がなくても取ることができ、 耳がなくても聞くことができて、 口がなくても話すことができ、 目がなくても見ることができる。お互い、あまりそれに自覚的じゃないだけで。僕たちは無音の中に音楽を聞き、 空白の中に色と形とを見、 死んだものの中で生きることができるから、 楽しく生きていくことができる。そういうものだと思う。