夢の中に何度も同じ扉が出てくるとしたら、その向こうに何があるか気になるよね。中は一体どうなってるんだろうなって。もしかしたら大したものは何もないかもしれないけど、やっぱり何となく気になる。それも、何というか、すごく意味ありげに現れてくるんだよね。雰囲気だけはめちゃくちゃあるというか。

これは喩えだけど、例えばその扉の隙間から、何かちょっとした影みたいなものが色々見えるとするじゃない。動物が動き回ってる気配とか、星の光のような何かとか。そうすると、全貌は全く明らかではないし、実際はほんの断片だけ、言ってみればジグゾーパズルの1ピースだけが垣間見える、と言ったレベルのヒントに過ぎないのだけれど、あれこれと類推を生むわけだよね。ああなんじゃないか、こうなんじゃないかと、論理を構築するほどの根拠は何もないわけだけど、気分というか、雰囲気というか、そういうものは感じているわけだ。でもいずれも、まるで検討違いってこともあり得るし、そもそもそんな扉なんてものも、実際はない。
つまりいずれも喩えでしかないわけなんだけれども、喩えが喩えに空転して、何だかよくわからない、すごそうな気分になってくると言うようなこと。