夜のテーブル

ただ自然に創作意欲がわいてね

誰に読ませるわけでもなく、詩を書いてみたいと思ったんだ

実はこれまで、純粋にそんな気持ちになったことは

少なかったように思う

 

(緑の多く茂った道を歩いていく)

 

何かに追い立てられるようにして、

この目に映るべきものが映らず

そこにある光を見い出せず

自らがつくり出した闇に惑う

そんな日々を過ごしていたのかもしれない

 

(海辺にやってくる)

 

ただ生きている

それだけで祝福された生だ

月並みな命題をただ繰り返すように思えても

知っていることと経験することは違うように

今になってその味がわかる

 

(明かりのついた居間のテーブルには誰もいない)

 

今はただ眠ろう