暗闇の空中で激しく燃えている人形
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離れたところから車の走る音が聞こえたら、
その姿が見えなくても、
心には車や、それにまつわる物事が喚起され、
人は車の存在を感じる。
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すべては無作為にそこにある。
何もかもがそのようにそこにある。
すべてはあるがままにある。
この目には入らないだけで、
同じ時間に生起している出来事が確実にあるということ。
例えばこの部屋にいるとき、
表の通りを歩いてく人や、
車の通りや、
風に揺れる草木や、
そうしたものが限りなくあるのだが、
それを見ることはできない。
それは確実にあるのだが、
見ることも知ることもできないという
そのこと。
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心を、魂の底から、深く感動させて生きて行きたい。
デジャヴュ
金色の音がうしろにすると思ったら、
それはせせらぎに降り始めた小雨の立てる音だったらしい。