喫茶店

早くから僕は喫茶店でコーヒーを飲んでいた。その店には人がたくさんいたが、静かで落ち着いていた。男はすでに僕のテーブルにいて、こっちに向かって何かを話している。僕はその男が何のためにここへやってきたのか思い出せない。何かを売り込もうとしている? でも、僕が彼をここに呼んだのは明らかなようだ。始終にこやかで、すっかり僕の味方といった様子。僕も冗談を言って、大きな声で笑いこけたりしている。話していたのはものの30分くらいだろう。僕たちは反対方向に別れた。男はおしゃれだった。シャツやジャケットがどことなくぎらぎらしていて、後ろ姿もまたそうだった。