2024-12-28 ■ さるすべりの木が庭に立っている。 霧のような雨が庭に降った日。 薄暗い網戸の向こうで、鳥が蜜柑を啄んだ。 猫が横切る。 夢の闇の中にそれが出る。 「パパ、パパ」 君はどこから話しかけているの。 みんな大好きだ。すべて思い出の中に生きている。 明けていく空。見たことのない色。 「呼んでるよ」 「今行くさ」 拾った団栗が掌の上。 誰かが歌を歌ってる。