すべては無作為にそこにある。
何もかもがそのようにそこにある。
すべてはあるがままにある。

この目には入らないだけで、
同じ時間に生起している出来事が確実にあるということ。
例えばこの部屋にいるとき、
表の通りを歩いてく人や、
車の通りや、
風に揺れる草木や、
そうしたものが限りなくあるのだが、
それを見ることはできない。
それは確実にあるのだが、
見ることも知ることもできないという
そのこと。