違う。あなたはそのメッセージを読み違えている、と二人は言う。それはすごく明確なメッセージで、あなたにほとんどすぐにでも、やってくるように伝えている。確かにはっきりとそのようには書かれていないし、読み過ごすのもわからなくはない。でも、その意味があなたにわからないのなら、あなたにその程度の理解しか、気持ちしかないのなら、もういっそすべてをふいにして、何もないことにしてしまった方がいいほど、それははっきりした意志なのだ。

 

 

僕は結局、その文に対する、そうした意見に対して、半信半疑でしかない。僕自身は判断できない。その水平線を映したパンフレットを手に持ち、書かれた文字を何度も、色んな角度から眺めても、そんなに決定的な意志がそこに反映されているとは、僕には読めない。すべては曖昧だった。二人が言うことも、彼らの希望が大いに含まれていて、事実上の意志は、やはり蓋を開ければ全く異なったものかもしれない。いや、きっとそうなのだろうとさえ思う。しかし、僕は判断できない。自分がそれを判断する力に自信がない。だから、言われた通りにしてみるしかないことが、自分には分かっている。そしてそれで何の不足もなかった。