ビール瓶をふーふーやって風の音を立てる。

 

真っ暗闇に上がる金色の花火。

 

とにかく色とりどりの眩しい閃光を放つ花火みたいな光。

 

赤い首輪でつながれて、じっとこっちを見ている白い犬。

 

マクドナルドでハンバーガーを食べる。窓の外の高いビルでクレーンが音もなく首を動かしている。


おしゃれな感じの動物を木の板にはめる、子供向けの知育のおもちゃがあって、手を触れるとぺとぺととして、クッキーの匂いがするな、と思った。

そこは車のショールームで、いくつかの車が置いてあったがあまりその印象はなく、学校だとか公の施設っぽい雰囲気の、障害者用のトイレがあって、その方面にいなくなった誰かが戻ってくるのを待っている。


うす暗い宝石店で、濃い青のケースに載った、きらきらした装飾に囲まれた青い宝石を、白い手袋をしたMr.ビーンみたいな濃い顔の店員に差し出される。


階段を降りていくとき、暗いから体を支えるために壁を軽く擦っていた左手の側から、ぐっと顔を出している男がいた。

ここは宇宙船であり、僕は非常に危険な状態にあった。それは身体や精神に対する極めて物理的な危機であり、世界の崩壊を意味した。僕はSF映画のように機械装置の多い無機質な部屋で椅子に座り、その黒い正体不明の男と向き合った。世界もろとも自我が消えてなくなると思った。

それは夢で、目覚めたとき僕は夜のタクシーに乗って、ひどい寝汗をかいて頭痛がした。雨が降っていて東京のどこかわからない街の明かりがきらきらしていた。