さすらい

人生、今までどう生きてきたとか、これからどういう生活になるとか、全く考えることなく忘れて、自分が、ただのさすらいの旅人だと妄想する。僕はただ、今のこの自分の部屋に、さすらいの旅人としているだけなのである。何がさすらっているのかというと、魂…

デジャヴ

真夏に、波の出るプールの波打ち際に横になって、雲のない眩しい空を見上げている情景が、何度も何度も思い出されるけど、あれは実際に見たのか、夢で見たのかもよくわからない。

みてほしいこの晴れた日に射すこの光は僕が夢でみたのと同じ光である僕は僕にみてほしい時間が止まっているようだ

waste

宗教、権力、経済、ゴミ。またゴミという呼び名も持たない何か。ニーチェ的な。有用でも無用でもないものつまりただあるものつまり現実ということ

ま、いいじゃないか、これはこれで。

話にムダが多すぎると、一体何の話だかわからなくなるそれと同じように、夾雑物が多すぎて、何か起きているのかわからなくなる一本の筋をびしっと通して、 死に近いものを見たい

あなたが話すこと、それは完全なる虚無であるあなたが食べるもの、それは完全なる虚無であるあなたの生活、それは完全なる虚無である喜びは完全なる虚無である、苦悩もまたそうである太陽の光に脳を干し 雨の薄暗い部屋が宇宙に通じる夢で心臓を突破られて死…

祝祭

一杯のコーヒーが実際にそうである以上のくつろぎをもたらす。

説教くさいというのは、判断があるからだ。判断とは守るためにすることである。僕はもっとドライに行きたい。ほとんど虚無に近いほどドライに。現実性に対してノーガードで、それこそガラスの破片の上を転げまわるように、挑んでいきたい。愚かしい散文であ…

月のように私の存在は消える

瞑想

電灯がつく。そこは真夜中の廊下だ。コンクリートが剥き出しになっている。ここは食堂がある大学の建物に似ているが、実際には地下の深いところにある。 その晩は風雨が激しく吹いていて、構内の木々は音を立てて揺れ、街灯の反射した水たまりの像を、絶え間…

動画

youtu.be

夢でつけた車体の引っ掻き傷が気になるような気がする

with no trace

これまで何をし、どこに行き、誰と出会い、何を話し、何を思い、どんな感情にとらわれ、頭は記憶に溢れていたとしても、家についたなら息を整え、シャワーを浴び、歯を磨き、服を着替えて、そのソファに落ち着いた顔で座っていたなら、君の過去は誰にもわか…

ビジョン

巨大な星と星とがぶつかり合う、火花を散らす接点、それこそがこの現実というものであり、それは耐えず破壊されているのだが、限りなく平静でもある。

さっきまで洞窟で話していた、あの人相の悪い男は、 指名手配犯だったのだと、表に出た張り紙をみて知る。少しためらって、結局警察に電話をする。 けど、窓口の女の警察官が要領を得なくて、まともにことが進まない。僕が通報していることがあの男にバレた…

二つの原理

(存在でありうるもの)と(存在させているもの) の時間を超越した遊戯

朝目が覚めたとき、薄暗い部屋で、居間に怪物がみえる。 変な黒い塊で、とても危険なものだ、という印象を、その瞬間に僕は抱いている。 声を上げる。 でも、よく見るとそれはただの扇風機で、一度扇風機にみえてからは扇風機にしかみえない。 こういうこと…

短文

こんなところにバス停なんかあったのか

天使

暗闇の空中で激しく燃えている人形

離れたところから車の走る音が聞こえたら、 その姿が見えなくても、 心には車や、それにまつわる物事が喚起され、 人は車の存在を感じる。

すべては無作為にそこにある。 何もかもがそのようにそこにある。 すべてはあるがままにある。この目には入らないだけで、 同じ時間に生起している出来事が確実にあるということ。 例えばこの部屋にいるとき、 表の通りを歩いてく人や、 車の通りや、 風に揺…

法華経

法華経の薬草喩本を読みながら、この頃ほとんど経験したことがない、深い瞑想に入るような感覚を覚える。・すべては心の産物である ・私というものは存在しない ・私の心と思えるものは結び目、淀みのようなものであるこのような心の状態は、ネガティブな感…

心を、魂の底から、深く感動させて生きて行きたい。

デジャヴュ

金色の音がうしろにすると思ったら、 それはせせらぎに降り始めた小雨の立てる音だったらしい。

夕暮れに無神論が喋っている子供の頃は静かな部屋の 冷蔵庫の音がよく気になった 一人で暮らしている人は ずっとこんな冷蔵庫の音を 聞いていて大丈夫なのだろうかと思った何にもない広場で ワーワーと話している無言 宇宙の広大さを感じるのは 何でもない瞬…

In the middle of the sun

I'm in the middle of the sun I stand there, and see what is behind and what is forward僕は太陽の途中にいる そこに立ち、 そして眺める 何が後ろにあり、 何が前にあるのかを

憂鬱すぎて頭が変になりそうだ

ライフハック

雑念に囚われるから、時間が失われたように感じる。 まさに浅瀬で溺れているようなもの。 意識を掃き清めないといけない。

ドアが閉じられ、僕はそこにもう入れない。窓から明かりは見えているが、固く閉ざされた木戸の他には、中に至るどんな入り口もない。僕は走り、建物の周囲をめぐる。闇は段々深くなるようで、自分の手さえ見えなくなる。足元もすっかり溶けて消えていく。僕…