10月16日(火)の自動筆記

シンプル 痣 政変 クルーザー かまきり かまいたち セブンイレブン 宇宙旅行 そろばん 胡麻塩 クリーニング店 コアラのマーチ 渋谷 ガソリン代 孤島 シュノーケリング オフィス インドの夜 路線変更 崖 クリスマス 男の喉 雪が降る路上 彼は咳き込んでいる …

2018.10.12の自動筆記

僕は彼女に心底愛情を感じていたと思った。そして愛情とはこういう質のものだとは知らなかった。僕は愛とは自由だと思った。それはすっきりと晴れた秋の日の、何の淀みもないと言えるような空気、それを肺一杯に吸い込んで時間の流れを楽しむような、瑞々し…

海に一人で行くんだ

『海に一人で行くんだ』 静かな海の写真の音みたいな空でさ、 それは触発されるよな つかれてコーヒーを買うとおまけについてくるみたいなノリで、 みたことないケモノがまた増えて 二重写しで思う遠くの土を踏む足に似合う靴で、 出かけたらもう戻ってこれ…

印象

ガラスの破片で、右腕を深く傷つける。あまりにもなめらかに切れるので、まるで腕が豆腐か何かのようだった。激しく血が流れ出し、どくどくと生温かく、ねばつく感触が伝わってくる。 耳元で、誰かがささやく声が聞こえる。貧血のように目の前が暗くなり、意…

日記

ひらすら自分の考えを書いていく。この狂おしい気持ちを表現する。 生きざまを見せるしかない。脳内だけの夢幻の世界。自分でも訳の分からない思想。エモーション。異様な興奮。漠然とした、怖いような幸福感。 これでやっていくしかない。他の生き方などで…

喫茶店

早くから僕は喫茶店でコーヒーを飲んでいた。その店には人がたくさんいたが、静かで落ち着いていた。男はすでに僕のテーブルにいて、こっちに向かって何かを話している。僕はその男が何のためにここへやってきたのか思い出せない。何かを売り込もうとしてい…

無題

子どもの頃、コンビニでコアラのマーチを食べた。あとハロハロも食べた。冷房が効いていて涼しかった。窓の外は空気がゆらゆらするほど暑いのだった。自転車がいくつか立っていた。ハンドルもものすごく暑いだろう。 部屋に子どもたちが一杯いて、みんなが同…

2018年6月23日の無題

その日は一日中部屋で音楽を聴いていた。病気と疑われるほど暗くした部屋で。繰り返し聴いていたら、夕方になっていた。じっと籠っていたせいで感覚が変で、自分のことを幽霊みたいなだな、と思って川沿いの緑道を歩いていた。暮れていく空はこわいような赤…

詩『白い人が挨拶する…』

白い人が挨拶する 僕はほとりに立っている ハープの音が聞こえたら よく似た記憶を思い出す 暗闇から 手がはえた 誰かが録画をまき戻すような感じ 音のつぶれた呟き ぼそぼそした 回転する光 また明日のことを考えるのか それとも昨日のことを また白い人の…

脈絡のない考え(1)

空で白い旗がぱたぱたはためく。 濁った空の下で僕は居心地が悪いなと思う。こうして午後に居心地が悪く感じて仕方ないことがある。それは体が服でその服が寸づまりだとかちくちくと毛羽立っているような感じだ。服だからどこへ行ってもどこまで行っても居心…

連想2

冬の暖かい居間の絨毯に尻をついて座って、その子はポテトチップスを食べている。絨毯は深い赤色で、夜のように深い青に星空のような刺繍が入っている。身のまわりには長いヘビのぬいぐるみが、くつろぎ切ったように寝ている。滑車がついて紐で引くことので…

連想1(心が経験すること)

後藤くんは赤い野球帽を後ろ前に被っている。バットを肩にかけて、いかにも野球少年という感じだ。前歯が欠けていて、笑顔になる度に目立つ。彼は友達と夕方、校庭の砂場に陣取って、宙返りのやり方を研究し合う。 「俺はね」とその電話の声は言う。僕は深夜…

2017.9.3(土)

こうして一人でいると、自然と何かを書いてみたい気持ちに戻ってくる。 かまってちゃんは本当にすごいな。もう憧れってことさえないな。あまりに好きすぎて。こういう存在が今の時代に生きていて嬉しい。毎回ライブにも行けるし。 本当に、入っちゃってる気…

2017.5.30

布団にいるとき、目の裏でパーっと、赤い網みたいなものとか、色んな形や色がみえること 玄関を出たら陽が眩しくて、妙に懐かしいこと 随分遠くにきたな、と思うこと 風景の裏に灰色の風景が浮かぶこと 彼がバーでビールのタンブラーを持っていて、こっちを…

2016.7.2

□じいさんの家で過ごしたある夕暮れの時刻。夕暮れとは言ってももうすっかり暗い。母が子どものときから使っていた木の机に同じように古い電気スタンドがあって、それはオレンジ色のスタンドで、暖かい色の光を発した。その明かりはまるでマッチを擦って起こ…

2016.7.20

□その中古車屋の敷地を囲ってのぼりが出ていた。のぼりは黄色やピンク色でみんなぱたぱたはためいていた。フロントガラスには値段の紙のプレートが出ていた。曇り空の下でも風が強いと、のぼりはぱたぱたはためいていた。赤い車も黒い車もくすんだ空の下では…

2016.7.12

「今日はとても空が晴れてる」 「雨降ってきた。じめじめする」 「ごめん、ついさっきまでうとうとしてたんだ」 「それにしてもあっつい日だな」 「ホームはこっちでいいのかな。あと何分後に次の列車はくるのかな」 [柱の時刻表を覗き込んで] 「43分と書…

2016.7.5

□夏だったけれどリビングの窓が開いていると廊下も風が吹き抜けて涼しかった。壁に反射して白い光が洗面所のある廊下へも流れ込んでいる。レースカーテンを膨らませていた風がしっかり留められていない小部屋のドアを吹き飛ばして、金具を打ちつけ大きな音を…

2016.6.30

2016.5.30

□廊下をまっすぐ歩いていくのを教室から出て見ている。左の方へ彼はふっと折れる。見えなくなる。彼が感化院に入ったことがわかる。感化院? 感化院に入ってよかったと思う。 やっぱり彼は錯乱していたのだ。さっきまでの態度は錯乱だったんだな。廊下を出た…

2016.5.25

□天井だけ暗く青く光るゲームコーナーがガラス越しにみえる。アームは右から左に動いていく。マシンの中は明るいからそれは夜空のUFOのように浮き上がっている。お金は入っていない。勝手に動いているだけだ。ガラスの向こうに二人の男の子がいて覗いてい…

・その昔靴を泥だらけにしながらエアガンの打ち合いをしていた広場は、一棟の背の高い塔を除いてその向こうにみえるものは何もなかった。どんよりした空だけみえた。今にも雨が降りそうに空気が湿気ている。その塔は赤かった。くすんだ赤い色だった。その塔…

断片2

夕暮れに花火をして、その四方八方に燃える光、暗闇を伝わってくる焦げついた匂いが、はっきりと鼻孔をとらえる、ひとりでその十年もあとの明け方、椅子に腰かけて今朝の夢を思い出せないでいるとき。 盗まれたその自転車で彼は田んぼの広がる向こうに市民プ…

断片

遅い時間まで二人には話すことがいつまでも尽きなかったけれど、何の話をしたか聞かれても答えようがなかった。ただ没頭してタイヤのブランコの上で話していると、夕暮れの気配さえ空から消えたことに気づかなかった。いや、気づかなかったのではなくて、夜…

忘れていたのに思い出したようなこと

家族旅行で誰も予定していなかった変なバス停で待つことになったこと。これは大雨になるぞと父が言って屋根があってよかったねと話していたのに降らなかったこと。でもテレビで今日は記録的な豪雨でしたとホテルの部屋で見たこと。 あ、校庭に白い犬が忍び込…

『盗まれた自転車』

中学二年生の夏の夜、少年は自転車を盗まれる。そのことを彼はまだ知らない。マンション四階の二段ベッドで弟たちと寝息を立てている。不良集団の一人が八の字に蛇行してそのママチャリを漕いで走る。星の輝く河川敷に放り出され、散々に手を尽くして痛めつ…

『後輩』

何かの会みたいなものに出ている。 S先輩がいて、口を利いていなかったが一日思いつめたような顔をしていると思っていた。 会が引けて表の階段から降りていくとき、あんな悩ましそうなSさんに話しかける人がいないなんて、と思う。自分が話を聞いてあげる…