日記

実務的なことが色々進んだせいか、

クリエイティビティは枯渇ぎみ。

 

カニエウェストはやっぱりすごい。ぶっ飛ぶ。

 

カズオイシグロの『充たされざるもの』を読んでいる。ぼちぼち面白いが、どうしてもカフカの城がちらつくような…。

 

内部を見つめてもなんか壁って感じで、

完全にノーエモーションだ。

 

喩えていうなら、学生時代に友達何人かと飲んでて、

場所はそのうちの一人の家で、

で、そのメンバーの誰とも特別親しかったわけじゃないのだが、

その日はそんな面白くないな、と思っていて、

帰ろうかな?と思いながらコンビニに出かけて行って、

一人で歩いて行って、

で、コンビニを出るときに、やっぱもうちょっといてみるかな?と思い直して、

でもコンビニがそこそこ遠くて、

黙々と歩いていって、

月が冴えてて、電車ががーっと通る、

その歩いてる時間に、

ちょっと酔って何かを考えてるってほどでもないのだけど、

黙々と自分の足どりを追ってる意識というような

漫然とした感じというか、

いずれにしても、特に何の意味もない、高まりもない、たぶんずっと思い出すこともない

虚無という印象もない空白というか。

 

昔、動物って、餌を食べたりとか、そういうことをしてるんじゃない時間、

何を考えてるのかな?と思っていたことがある。

彼らも寝てる時間以外は、起きてうろうろしてるわけだが、

特に何をしてるってわけでもない。

楽しそうでも、つまらなそうでもないって感じ。

まあ仮にその考えているところがわかったところで、

人間には理解できない、なんかナンセンスでごちゃっとした思念なのかもしれんし、

あるいは分かったとして、

ああ、そんな、なんかくだらない感じのことね、とがっかりするかもしれないが、

とにかく、ああしてずーっと時間を過ごしてるってことは、

何となく驚きがある。

 

でも、それを人間について考えてみたらそれも一緒で、

一人の人間の内部にいたら、色々悩みなんかはおおごとでもあるけど、

そういう共感を剥ぎ取った人間をじーっと見てたら、それって猿をみてるのと変わらんよな、と思う。

例えば、テレビの動物番組とかで、猫の行動に人間の言葉でナレーションをつけてるやつとかって、よくあるけど、

あれはやっぱり猫の動作の人間的な解釈に則ってやってるわけで、

それはつまり動物の行動に、人間としての自分の意図とか感情を読み込んでるわけだけど、

ああいうのは、すごい変な感じがする。

 

つまりはそれの逆をするってことで、

人のすることを一つも自分の感情や思考になぞらえなければ、他人の動きはクラゲ並みにわからなくなるわけで、

でも、本当はその方がたぶん、いいんだよ、って何となく思うんだよな。というか、そのクラゲ並みにわからない人間の姿の方が、リアルというか、実際の姿に近くて、

共感をベースに他人を解釈するのは、まあ別に悪いことではないかもしれないけど、

端的に言えば、全く誤解に基づいている、といえるのではないか。

もちろん、そういう共感の精度を高めることってできるのかもしれないが、

本当は人間も結構個体差も大きいし、

たぶん精度を高めたところで、観測している人の感情の経験の外へは、そう滅多に出られるものではないけど、

でもたぶん他人はその領域をがんがん外に突き破っているというか。

まあいずれにしても、僕からすると他人はクラゲ並みに共感できない、というのは、なんかすっきりする考えではある。

 

それでも人に愛着を持てるってことが、また一つ別の神秘だと思う。

 

そしてそうやって動物的に人をかんがえたときに、

やっぱり動物に大して思ったのと同様、

この人にはどうやって時間が流れているのか?と言うのが、

非常に不思議な感覚として思えてくる。

そういうことを考え始めると、一気に、時間とは何か、みたいなところまで話が飛んでしまいそうになるけど、

でもやっぱりそうじゃなくて、

あの時のあいつが、天井をぼーっと眺めているという、

あるいは、食事中にふっと何か注意が落ちて、食べかけのスパゲティをじっと目が見たとか、

そういうことにとどまって考えるというか。

 

激流 トースト 乾いた空 嬉しい

マスト ピーマン グラタン 濡れた土

嫌だな 首 血 詩人 南 風船 山 歌 縞 

深夜の交差点 コンビニ 夢か!

なんかずっと歩いている 北 地図 ざらざらする

子供の頃行ったファミレスみたいな感じというか

家に帰る 布団で寝る また明日がくる 水車のある公園がある

子供が車の窓から身を乗り出す 廃墟になって蔦が這っている

手の先でちまちまやっている 寿司 昼間 魚

ギターを弾いている 深夜 彼のアパートに行って

変な奥さんをみる アメリカンなポスター ラジオ 幻覚 幽霊が先を歩いていく 街灯 車通りが多くて 驚く

静かにしたい 積み木で遊びたい 泥人形が並んで立っている クッパ ピカチュウ プラスチックの指輪 ガスの臭い 嫌だな そうだな 晴れている 眩しくて 好きだな

マンホール 蠍 サッカーをやってる夕方 ん? 雨 洗濯物が濡れるな 妙に重苦しい… 電話を待ってる 電話を掛けてる メールを打つ 事務所の表の駐車場一杯に夕陽が射す

タクシー来る いつまでも長い道だな それは映画でみた また見たい ロボットだ いい加減 うん 嘘つきだ 泣くなよ 舌が痺れる ような感じっていうか

本当にこれは好きだな 頭で 色彩が がーんと 降りてきてね

シャーマンなんだよ 酒 病院 ふらふら歩く ピラフ 餃子 いも虫 赤信号を渡る 船を見送る 雪が降る

シャーペンをかちかちやる 騙されるな いい匂い 遠くまで運ばれていく 綿毛みたいだなそれは

でもこれはゴミみたいな作品だよ 別に君がゴミと言ってるわけじゃない、誤解しないで

車から降りてくる 男はストライプのスーツを着ている

夢に近いところで数えられた羊

小学生の頃 平日の夜にアニメをみてて やたら切迫感のある 不安を感じたことって あるよね

眼がむちゃくちゃになる

犬がむちゃくちゃに吠える

夜がめちゃくちゃになる

何かがめちゃくちゃ赤い 青い

海みたい

浮かんでるみたい

しわしわみたい

遊んでるみたい

逆立ちの仕方 的確な報告をする ギロチン刑 太宰の話 太鼓を叩いてるやつ 夜の空を見上げる 執念深く追いかけてくるやつ そういう女 そういう男 冷蔵庫 ドライアイス どら焼き 金 眼鏡 ハンバーガー 宇宙

しゅんしゅん言って回る 何かがしゅんしゅん言って回っている その銀色みたいなやつ それが糸みたいなものを巻く 嫌だなーと思いながら見てしまう、みたいな デタラメをキーボードで打ち込むみたいな 水に浸かってぐちゃぐちゃになったノートみたいな 噂好きの人たちみたいな

ああ、そう、だからですね、何度も言ってるように、これは違った電話番号です そう 違うんです 疲れた もうね 歩くの 疲れた 

と大して歩いていないのに彼女が言うのは

別のことに疲れてるから で それがなんか僕にはすごく

いい

でかい音で映画を聞く 昼休みに遠くまで歩く 歌を歌ってみる

やっぱあの人の奥さん 変だったな 何とも 説明がつかんけど

なんか どこかで見たことあるような 変さっていうか

昔 映画でみたのか なんか 物の本で読んだのか とにかく出自はわからんけど そういうのでいたキャラっていうか

ヒッチコックに出てくるような感じか? 知らんが もしかしたら 自分でみた夢かもしれんが でも そんな夢みた記憶もないが

なんか変で この人 大丈夫か? まあ 失礼だから深くは踏み入らないけど あの夜 なんか 生きた心地がしなかったな

水族館 サイエンスクラブ 蛍光色のゼッケン アベマリア 聖なる光 キラカード おべんちゃら

今日はそろそろ寝よう

雨が降っている。彼は喫茶店にいる。長い時間が経ったな、と思う。

そこは小さな店で、どっしりした椅子に、膝の高さのテーブルがある。席はショーウィンドウに面し、通りを見渡せるが、雨で道は煙り、雲のせいで辺りは薄暗く、雨粒が窓を全体に覆い隠して、そして彼自身が決して景色へ意識を凝らしたりはしないから、何も判然とは目に映らない。ただ、点滅する光の印象、すばやく動いていくモザイクのような人影や車の影、薄ぼんやりとした光の感覚が、ぼんやりと流れていく。

彼の近くには、そんな窓や、その上の時計、向かい合った壁のカレンダー、飾りの地図、観葉植物などがあったが、いずれも、見ているようで見てはいない。時間がただ経つという感覚があり、それは単に眠りが足りなくて、とても意識がぼんやりとする、それだけのことかもしれない。雨にぐしょ濡れになって歩いてきたみたいに、体の芯から疲れ切っているのを感じる。

違う。あなたはそのメッセージを読み違えている、と二人は言う。それはすごく明確なメッセージで、あなたにほとんどすぐにでも、やってくるように伝えている。確かにはっきりとそのようには書かれていないし、読み過ごすのもわからなくはない。でも、その意味があなたにわからないのなら、あなたにその程度の理解しか、気持ちしかないのなら、もういっそすべてをふいにして、何もないことにしてしまった方がいいほど、それははっきりした意志なのだ。

 

 

僕は結局、その文に対する、そうした意見に対して、半信半疑でしかない。僕自身は判断できない。その水平線を映したパンフレットを手に持ち、書かれた文字を何度も、色んな角度から眺めても、そんなに決定的な意志がそこに反映されているとは、僕には読めない。すべては曖昧だった。二人が言うことも、彼らの希望が大いに含まれていて、事実上の意志は、やはり蓋を開ければ全く異なったものかもしれない。いや、きっとそうなのだろうとさえ思う。しかし、僕は判断できない。自分がそれを判断する力に自信がない。だから、言われた通りにしてみるしかないことが、自分には分かっている。そしてそれで何の不足もなかった。

虹色の飛行船。金色の空に飛んでいる。めちゃくちゃ横に長い。きらきらと銀色の光を放っていて、パチンコ屋みたいな音がしそうだけどしない。それは三途の川じゃん、と思う。とにかく横に長すぎる。行ってみたい。


居間がなぜか真っ青な色に包まれている。僕は横になって、カーペットに頭がつく。妙にやすらいだ気持ちだが、このままだとマズい。

〔車を運転しながら男は言う〕

〔車を運転しながら男は言う〕

 

いや、違うんだ。それは違う。間違っている。勘違いみたいなものだ。確かに物事がそういう風に見えることはある。それはよくわかる。しかしそんな風にものが見えること、そしてそれを君がするように捉えることは、割によくあることなんだ。確かに僕が多くの事例に当たったわけではないけど、そう思う。そして実際にそうなのだと思う。だからあまりこだわらない方がいい。考えても何かが得られるわけじゃないし、そもそもそれは誤解みたいなものなのだ。ありもしないことへの期待というかね。まあでもそれが何かを証明するわけではないから、何を期待するというわけでもないだろうけどさ。とにかく、そんな風に思うことって、あり得ることだってことだ。太陽を反射して輝く海を眺めていたら、ちょっとは神秘的な気持ちになるとかね。そういうことと変わらない。つまりよくあることってことだ。もちろん大切なことかもしれない。それは否定しないけど。でも、あまりそうやって、口に出すべきでもない。